ブリタ外相と上川外相は、会談の中でいくつかの協力分野を含む二国間関係をさらに強化する決意を表明しました。

ナーセル・ブリタ氏は、モロッコと日本の間で署名されたパートナーシップ強化のための協力覚書が、政治、安全保障、経済、インフラ、再生可能エネルギー、食糧安全保障を含む幅広い分野での二国間関係を強化する機会となることへの期待を表明しました。

ナーセル・ブリタ氏と上川氏によって署名された「パートナーシップ強化のための協力覚書」は、ラバトと東京の今後の主要な協力関係を定義するものであり、両国の関係の質と深さを示すものです。

両国はこの文書の中で、国際連合憲章の原則と目標、そして国家主権と領土保全の尊重の原則に基づき、平和と国際秩序の維持のために協力することを再確認しました。

上川外相は、日本とモロッコは皇室と王室の友情に基づく歴史的な友好関係を享受していると強調しました。

サハラ問題について、日本はモロッコが自治構想の枠組みの中で、この問題を解決するために真剣かつ信頼できる努力をしていることを歓迎しました。

上川外相は、日本の一貫した立場に基づき、２００７年４月１１日に国連事務総長に提出されたモロッコの自治イニシアチブに言及し、問題の平和的解決に向けてプロセスを前進させようとするモロッコの真剣かつ信頼できる努力を強調しました。来日したブリタ外相は、モロッコのサハラ地域に関する日本の立場を歓迎しました。

上川外相は、モロッコ王国とは経済面などで協力関係にあるパートナーとして、さらに関係を強化したいとの意向を表明しました。